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記事: 第110回:『少女☆歌劇 レヴュースタァライトはオリジナルアニメ&舞台劇です』

第110回:『少女☆歌劇 レヴュースタァライトはオリジナルアニメ&舞台劇です』

「少女☆歌劇 レヴュースタァライト」とは?

 

わたしは、本作は「舞台連動」が企画の要だと考えます。

アニメオリジナルではありますが、アニメだけで終わらず、ミュージカルの舞台があることが大きなポイントで、他の作品との違いとなります。

 

これは、わたしが最初に木谷社長から聞いたいくつかの言葉、大前提が寄与してます。

 

・男性客に観てもらいたい。

・声優三森すずこさんを舞台で活躍させたい。

・アニメオリジナルの物語からの舞台化。

・ミュージカルである。

 

わたしが、感じ入ったのは男性客に観てもらいたい、の部分です。

そのためには、ミュージカル入門編である必要があります。

 

よって、ハードルを下げる意味でも「学校(学園)」を舞台にした物語にしました。

 

とにかく、キャラクターや設定を教えなくても、見るとすぐに分かることが重要です。

 

日本人はほぼ全ての方々が学校に行ってます。

保育園、幼稚園、小学校、中学校、高校、専門学校、短大、大学などこれらに準じるスクールに行ったことがあるのです。

 

そうなると、学校の役割、学校での子供たちの1日の生活を日本人は知ってるんです。

この、みんな知ってるが重要です。

 

もし、過去、未来、ファンタジーの世界観であっても学校、学園を舞台にするとそこでは何が行われるのか?がある程度予測ができるんです。

 

単純に、人が集まる場です。

そして、勉学の場です。

 

集まった生徒たちの人間関係からドラマが生まれます。

いわゆる人間模様が描けます。

友だちがいて、ライバルがいて、仲間がいる。

友情が生まれ、ちょっとした衝突からいざこざが、生まれます。

裏切りなどもあるでしょう。

競争もあります。

喜びを分け合い、悲しみも分け合うことでしょう。

先輩、後輩もいますのでそこに憧れ、尊敬、恋、愛も生まれるでしょう。

 

ドラマは人間が生み出します。その人間が集まっている学校(学園)を舞台にすると、そのドラマを描きやすいのです。

 

と、言うことで学校、学園模様はあえて細かく教えなくても、伝えなくても、わかってもらえるのは、わたしたち作り手として設定を端折れるのはメリットです。

 

レヴュースタァライトは、現代の学園物となっています。

とにかく、ミュージカルの舞台を見てもらうためにハードルを下げることが重要なのです。

 

ミュージカルの舞台が男性のお客さまにとってめちゃくちゃハードルが高いので、取っつきやすさは重要かつ必須なのです。

 

つぎに必要なことは、どんな物語なのか?です。

 

物語は、主人公の行動を描いて、視聴者にお見せすることになります。

ここは、クリエイターである監督のアイデアが加わります。

後半の「レヴュー」と言うキラメキをかけたバトルとなるわけです。

オーディションと言うバトルです。

我々は子供の頃から何らかのバトルをしてるのです。

 

スポーツ選手は1位を目指して。

美術部の生徒はコンクールの金賞目指して。

音楽部(マーチングバンドなど)、演奏のコンクールで勝つために。

演劇部は全国大会で1位になるために。

 

と言いつつも、まずは自分に勝つことが重要です。

つらい練習をやり続けるには自分の精神力の持続が大切です。

と、肌感覚でキラメキやレヴュー(バトル)の意味合いが伝わると良いなぁと思っていました。

 

青春時代のエネルギーの発散こそ、キラメキなのかな?とわたしは考えておりました。

 

さて、改めて学園物です。

主人公たちが目指しているのは、舞台に立つことです。

歌って踊って演技をする。

自分ではない演じるキャラの人生を生きることです。

主人公たちは、お芝居、舞台に立つことから、より演じることに沼って行きます。

またセンターを目指して切磋琢磨することにも、なります。

少女☆歌劇 レヴュースタァライトは、実は過酷で残酷な厳しい世界を描いています。観ると苦しくなるときがあります。でも、彼女たちのキラメキに感動もします。

そんなアニメであり物語です。

 

舞台は、演者のお芝居、歌とダンスに魅了されます。

 

さらに、その裏側のスタッフたちの頑張りも描いているのが少女☆歌劇 レヴュースタァライトです。

 

ライター樋口さんがたくさん書いた企画メモから、監督が加わることで色々変貌した物語。

オリジナルアニメの企画として、やるべきことを踏まえ、「軸」、「背骨」だけはずらさず作ってきたと思っています。

 

真っ白い紙に、色が着いて世界が広がっていく、そんなオリジナルアニメ作りは難しいですが、面白いのです。

 

アニメ「少女☆歌劇 レヴュースタァライト」はリアル一辺倒でなくファンタジー要素もあります。

 

でも、人間の本質も描いています。

 

そのバランスが絶妙なアニメだと思っています。

 

是非、アニメも舞台も観てもらいたいです。

と言っても舞台はこの前終わり、アニメは配信などありますので是非ぜひ観てもらえたらうれしいです。

 

 

 

 

 

196153日生まれ。青森県出身。
1982
年日本アニメーションに制作進行として入社。1985年スタジオ・ジブリ『天空の城ラピュタ』制作進行。1987年サンライズ入社『ミスター味っ子』『勇者シリーズ』等、制作進行・設定制作・制作デスク・APを務め『新世紀GPXサイバーフォーミュラSAGA』からプロデューサー就任。『星方武俠アウトロースター』『GEAR戦士電童』『出撃!マシンロボレスキュー』『舞-HiME』『舞-HiME』他、オリジナルアニメーションを14作企画制作。
2011
2月企画会社、株式会社おっどあいくりえいてぃぶを設立。『ファイ・ブレイン~神のパズル』や『クロスアンジュ 天使と竜の輪舞』で企画・プロデューサー。『少女歌劇 レヴュースタァライト』企画協力。20245月から『ふるさとPアニメ道』ブログ&YouTube動画配信中。20263月末からコミックノーラにて「貴姫さまの憂鬱~あやかし探偵事件簿」連載中。

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