ふるさとPアニメ道
第32話:『舞-HiME、声優さんを決める日にちがやってきました』
声優さんを選ぶには、いくつかのやり方があります。 ひとつは、オーディション。 次は、決め打ち、です。 オーディションは、ひとりのキャラクターに声優さんが50人とか集まることがあります。全ての声を聞いて決めて行くのですが、何日もかかることがあります。 「舞-HiME」は、キャラクターが多いので、その全てを決めるのに時間がかかりました。 ですが、声優さんの前に決めなければならないスケジュ...
もっと見る第31話:『舞-HiME、テレビ東京で放送枠が決まりましたので、スポンサー探しが本格的に始まりました!』
「舞-HiME」の主目的は、パッケージ販売を中心にしたオリジナルアニメです。 当時は、BD(ブルーレイディスク)はありませんでした。 ですから、DVDパッケージがメインの商品(商材)となります。 つまり「舞-HiME」を好きになってもらってDVDを視聴者、お客さんに購入していただく。 これが、わたしにとって重要かつ一番中心に置いた企画&アニメ制作なのです。 例えば、「GEAR戦士電童」「...
もっと見る第30話:『2003年春企画書完成!サンライズ本社で上司への「舞-HiME」プレゼン終了、正式に制作に入ります!!』
2023年3月、「舞-HiME」の最新企画書が完成しました。 それは、サンライズ企画室の高野(日良)さんが見やすく、分かりやすい企画書を作ってくれました。いま見るとメインタイトルも違いますし、準備段階の企画書なので色々違いはありますが、でもコンセプトなどの根っこは一緒です。 物語の中身は、ライター吉野さんがどんどんブラッシュアップしています。 そのテキストを踏まえ、わたしと高野くんは企画...
もっと見る第29話:『舞-HiMEの企画は進み、クリエイター以外の仲間作りを始めました』
「GEAR戦士電童」のDVD化の途中から、バンダイビジュアルの担当が代わり、国崎(久徳)プロデューサーになりました。 国崎さんとは、「星方武俠アウトロースター」の時からの付き合いですが、その後一緒に仕事をやれずにおりました。ですが、電童でまた一緒に仕事をすることとなりました。 わたしにとって大切な「相棒(パートナー)」です。 わたしが、迷ったときに助言をくれるのですが、それが的確なの...
もっと見る第28話:『オリジナルアニメでヒット作を作りたいと言う想いから生まれた「舞-HiME」です』
2024年11月3日日曜日、池袋にあります新文芸座で「舞-HiME ~20周年記念同窓会~」を開催します。上映会と声優さんを呼んでのトークショーがあります。 わたしは、そこで、司会を兼ねて登壇し、声優さんとともに当時の話をすることになりました。 と言うことで、わたし自身色々思い出すためにも、当時の記憶を頭の奥底から引っ張り出そうを思います。 「舞-HiME」の放送は2004年秋ですが、実...
もっと見る今回は、「ふるさとPアニメ道」から少しだけ寄り道をします。 オリジナルテレビアニメーション「舞-HiME」は、2004年9月30日にテレビ放送が始まりました。 あっという間に20年経ちました。 そして、2024年10月8日にバンダイナムコフィルムワークス(元サンライズ)が、公式として「舞-HiME放送20周年」を発表しました。 https://www.my-zhime.net/s...
もっと見る第26話:『仕事も終わり、「君は制作に向いていない」は呪いの言葉』
「天空の城ラピュタ」の上映日も近くなり、どんどんカラーになっていきます。 リテーク作業も進み、全てのカットが決定稿になっていきます。 音声は、4chドルビーステレオです。 4chのアナログ音声を音ネガに焼き込む必要があります。 音ネガ作成は、東宝スタジオでやってもらった記憶があるのですが、エンディングに載っていないのです。ですので、違うスタジオでやってもらったかも知れません。 当時、4c...
もっと見る2024年8月30日金曜日21時、日本テレビで「天空の城ラピュタ」の放送がありました。 何回目の放送なのでしょう? メールが普及した頃から、テレビ放送されるたびに、特にエンディングで自分の名前が流れると、「いま、ラピュタ見ているよ」、「名前を見たよ」、「古里くん、本当にラピュタの進行やってたんだ!」、「バルス」、「すごいですね」etc。 いやいや、すごいのは、宮崎監督をはじめ、スタッ...
もっと見る第24話:『アナログ時代のアニメは、人の持つ能力(ちから)が見えやすい気がするのです』
天空の城ラピュタのイントロのド頭のシーン、捉えられたシータを狙って飛んでくるドーラ一味から始まり、逃げるシータが飛行船から落ちていきメインタイトルが出ます。 「メインタイトル」が出たシーンの背景は「ハーモニー処理」となっています。 天空の城ラピュタのオープニング部分のハーモニー処理は、大昔石壁などに描かれた絵のようなディテールのテクニックなので厚塗りではありません。 あるいは羊皮に描かれ...
もっと見る第23話:『ジブリ時代、なんと漫画原作の企画書を作らせてもらいました』
ジブリ時代、ある日のこと。 社長がわたしを呼びました。 はい、何でしょうか?と言うことで、そばに行くと、一冊の漫画の単行本を渡されました。 タイトルは知っていましたが、読んだことのない漫画です。 「古里くん、それ読んでアニメ化の企画書を作成して欲しい」と言うことなのです。 「え?」 わたしは、当時アニメの企画書など書いたことはありません。 それより、企画書を見たことがないのです。 い...
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