コンテンツへスキップ

カート

カートが空です

記事: 第60回:『「いのまたむつみ画集MIA」告知の道~オリジナル企画のことも書きます!』

第60回:『「いのまたむつみ画集MIA」告知の道~オリジナル企画のことも書きます!』

わたしが昨年5月から始めたYouTube動画「ふるさとPアニメ道」614日土曜日朝10時の59回目の配信では、株式会社Gakkenから発売する「いのまたむつみ画集MIA」の宣伝告知をしました。

 

いいじゃんのサイトでは、52日第54話の原稿でも書いていますが、今回はもう少し深堀りして書きたいと思います。

 

昨年3月に天に召したいのまたむつみさんのイラスト画集です。

今回は、初めて画集に載ることになったオリジナルイラストの「ねこ展」の絵などもあります。ねこちゃんたち可愛いです。

 

と、言うことで担当編集さんに是非とも盛り上げよろしくお願いします!

と言われたので、書きます!

 

下記、Gakken公式ブログに詳細が載っています。さらに、数量限定版もあります。 

https://gkp-koushiki.gakken.jp/2025/04/25/83255/

 

通常版:『いのまたむつみ画集MIA(ミア)』

定価:2,860円(税込)

発売日:2025626

判型:A4変(縦260×横210mm)ソフトカバー・100ページ

ISBN978-4-05-407041-7

発行所:株式会社 Gakken

 

 

 

「いのまたむつみ画集MIA」の巻末に弊社のオリジナル企画3作載っているのです。

 

タイトル「貴姫さまの憂鬱~あやかし探偵事件簿(仮)」。

「ディスコミュ~AIと友情のヴァスタフ(仮)」の2本は是非とも第54話を読んでくださると嬉しいです。

 

そして、「おゆみこ(仮)」の計3作です。

 

2019年から2023年の間に大ラフ&ラフデザインの線画等を描いてもらいました。

その絵を載せることとなりました。

企画書用なので、かなり大ラフでモノクロ線画だったりしますが、途中経過が見える貴重なページになっているので是非載せましょうと、担当編集さんは話してくださいました。

そんなこんなで、なんと画集の巻末に5ページも載ることとになりました。

さらに、少しだけ企画の内容(あらすじ)も載っています。

 

実際、幾つかのアニメ関係、ゲーム関係のメーカーに持ち込んだ企画です。

わたしの力及ばず、どれもアニメ化ゲーム化などできませんでした。

 

しかし、今回画集に3作品のキャラクターの線画が載ることとなり、さらに「おゆみこ」に至っては、新しい展開が待っています。

 

その展開とは、本年3月末に開催「AnimeJapan 2025」で、株式会社Puri Princeが発表したプロジェクトです。

生成AIとブロックチェーン技術を活用した、アニメ・マンガ創作コミュニティプラットフォーム「GoPrince」です。

こちらに、「おゆみこ」も参加します。

ショートアニメなど作り、発表して行くこととなります。

まだ、詳細スケジュールが決まっておりませんが、随時発表していきますので、少々お待ちください。

 

主催者である中山(雅弘)さんは、様々な面白いことを考えておりますので、それに相乗り?して行きたいと思うのです。

 

今後「おゆみこ」の世界観、キャラクター、物語をお客さまにご披露して行きたいと思っております。

 

今回は、第54話の時より少しだけ濃いめにあらすじを紹介します。

 

『八百万の神様たちも湯治に訪れる源泉かけ流しの名湯が自慢の峯羽学園(みねわがくえん)。そこには神様の眷属たちが一人前の「おゆみこ(使い巫女)」になるための専門学校があった。

そんな学園に人間でありながらなぜか入学した主人公榊祈ゆうみは、毎日が驚きの連続。

個性豊かな眷属見習いの少女たちと共に昼は学業、歌に踊りのレッスン。

そして、神様たちに日々魅力的な舞台を魅せる慌しい毎日。

 

さらに、学園に持ち込まれた難事件、珍事件の解決に「おゆみこ」たちが日本中を飛び回り大忙し。突然、異界に放り込まれた普通の少女榊祈ゆうみが、仲間とのふれあいや個性豊かな神様たちとの交流によって成長して行きます。』

 

この企画は、わたしが大好きな神社仏閣巡りをしているなかで思いついたのです。

コロナが流行る前、わたしは、有名な神社仏閣に良く行っていました。

例えば、東京なら、日枝神社、根津神社、湯島天満宮、愛宕神社、今戸神社、大國魂神社、田無神社、谷保天満宮など。

深大寺、高幡不動尊、浅草寺、塩船観音寺など。

 

埼玉だと、秩父神社、宝登山神社、特に山の上にある三峯神社特に霧の三峯神社は神々しさが満載で大好きです。

 

群馬だと、拝殿に龍が2匹巻き付いている榛名神社、季節の草花を愛でることの出来る青龍山吉祥寺が好きです。

 

河口湖の北口本宮冨士浅間神社の大きな鳥居は立派です。冨士御室浅間神社にいる獅子様はころんとして可愛いです。河口浅間神社の杉は樹齢千年を超えて神々しいです。

 

あと、伊勢の内宮、外宮を始め猿田彦神社など、3度行きましたが、特に内宮は行くたびに不思議な力を感じます。

 

全国的には、厳島神社、箱根神社、熱田神宮、出雲大社、太宰府天満宮、春日大社、大神神社、橿原神宮、伏見稲荷大社などの他にもメジャーな神社には行っています。

行くと穏やかな気持になるパワースポットだと思います。

 

ちなみに、ご近所にある小さな神社も好きです。

 

お寺さんだと、わたしは、奈良にある法隆寺が大好きです。厩戸皇子こと聖徳太子ゆかりのお寺です。漫画「日出処の天子」を読んだあの頃から、厩戸皇子に憧れがあり、法隆寺に行きたかったのです。

高校時代に修学旅行で行ったのですが、その時はまだ「日出処の天子」を読んでおりませんでした。ですので、大人になってから、3回ほど行っております。

また、夢殿のなかにおります救世観世音菩薩を、運良く一度だけ救世観世音菩薩様を見ることができました。ご開帳の季節が春と秋の限定公開なので、見ることが出来て本当に嬉しかったです。

 

この観音様は長く封印されていたのでその封印を解くと災いが起きると言われています。

また、厩戸皇子を模して造られているなども言われたり色々な説がありますね。

 

あと、東大寺の大仏こと盧遮那仏も3回見ました。あまりの大きさに30分くらい眺めてしまうのです。さらに、建物も焼失し現存しているいまの建物は3度目の大仏殿ですが、創建時のサイズから見て4分の3になっているようです。と、なると創建時はどれだけ大きい建物だったのか?です。

大仏様も何度か補修されています。頭部がなくなったとき奈良の人々はどんな気持ちだったんだろうな?って思います。

わたしは、建物が焼けてなくなった後に、屋根がないかたちで鎮座している頭部のない大仏様って、何だか考えると涙が出そうになりますね。

 

 

そして、「おゆみこ(仮)」の企画を思いついたのは、田舎青森県から車で東京に戻るときに、弘前市、秋田県、山形県を通ったのですが、その時に出羽三山神社に寄りました。

そこも、山の上にある神社で、霧のなかに拝殿があり、とても神秘的だったのです。ただ、改修工事中でそこが残念ではありました。

 

さらに、出羽三山神社に上がる山の麓、羽黒山参道を少し歩くと、千年以上経っている杉の木々が並んでいます。そのなかに、違和感のかたまりの五重の塔のあったのです。

これは、不思議な世界でした。東北地方最古の塔であり、現在の塔は約600年前に再建されたそうです。

東京に帰る車のなかで、色々妄想しました。

 

わたしが大好きな秩父にある三峯神社と出羽三山神社が、「おゆみこ」のインスピレーションの元になっています。

 

そこに、わたしの好きな眷属たち。

神社に鎮座している神の使い、霊獣です。

 

有名なところで言うと、「狛犬」です。

さらに、「獅子」、「きつね」、「八咫烏」、「鳥(からす)」、「牛」、「猿」、「虎」、「鯉」など様々な霊獣がいます。

 

今作「おゆみこ(仮)」では、個性的な眷属として、「狼」、「龍」、「白へび」、「兎」、「猪」、「猫」、「獅子」の出番となります。

実は、かなりマイナーな眷属もいます。

 

ちょっとだけメインキャラ紹介。

 

ゆうみを大好きすぎる猫の眷属の「ミィ」、それこそ猫の持つ気まぐれ系キャラ1年生。頼まれたお使いも途中の事件でしっかり忘れてしまいます。

 

1年生の白へびの眷属「白雪」はとってもケチな、いやいや節約マニア系キャラのめがねっ娘です。とっても真面目で手を抜けない性格。ゆうみの良き理解者になります。

 

兎なのに基本のんびりしていたいIT大好きなぐーたら娘の「いなば」も1年生。ネットやスマホ、タブレットなど新しもの好き。

 

2年生、真っ直ぐな性格の狼眷属の「まどか」。さっぱり系姉御肌系きゃらで、ゆうみの乗り物になることが多いのです。

 

2年生、天然おっとり物腰柔らかだけど怒らせる一番怖い猪の眷属の「さや香」。八十八を補佐する気配りの会計係。

 

頭脳明晰、文武両道の生徒会長は青龍の眷属の「八十八」。舞台では歌って良し、踊って良しで神さまを魅了する、後輩たちの憧れの存在。

 

OGの「玲央奈」さまは獅子の眷属。他人に厳しく自分にも厳しい、お稽古の鬼。後輩の八十八、まどか、さや香は戦々恐々なのですが、ミィにだけは超優しいのが不思議なのです。

 

「ニュー・グラン・シーオーク」こと「シー」ちゃんは、アイルランドから転校生としてして来た1年生の妖精さん。めちゃくちゃ意地っ張りな頑張り屋のツンデレさん。

 

ゆうみは、貧乏神社の孫。特徴は誰でも好きになれる。おじいちゃんの薦めで学園に入学。基本、前向きな性格と環境適応能力が高く学園に溶け込んでいく。

 

他に、様々な八百万の神々も出ます。千年杉の爺さまもサングラスをかけているファンキーな爺です。

これら超個性的なキャラクターたちが集う学園に、主人公として普通の人間「ゆうみ」が入学して来ることで、物語が動きます。

 

 

さてこの「おゆみこ」の企画とは?

 

【宝塚(歌って踊っての舞台)】×【神社仏閣(個性的な眷属)】×【神話(八百万の神さま)】の組み合わせでストーリーを考えました。

 

この企画を考えた時のテーマは、「疲れたあなたを癒やします、憑かれたあなたを祓います」でした。

 

本当に、わたしは「神さまも疲れている(憑かれている)」と思った時期でした。

とにかく、神さまだけでなく、お父さんもお母さんも若者もみんな疲れていると感じたのです。

 

この「疲れている」は「憑かれている」と同じ意味で、その「憑かれ」を取らないと駄目ではないか?と考えたのです。

 

「憑かれ」=「ケガレ」と考えて、このケガレを払うキャラクターを作りたいと考えたわけです

さらに、とにかく、世の中を元気にするキャラクターが必用だと思ったのです。

 

そして、2020年に新コロナが始まり蔓延した時に、わたしは「ケガレ」ってこれか?って考えました。目に見えないものがジワジワと襲ってくる恐怖を当時経験したと思います。

だからこそ、それらを祓ってくれる物語が必須では?と思う昨今です。

 

あと残るふたつの企画については、第54話を読んでくださると嬉しいですし、また画集を手にしてあらすじなど見てくださると幸いです。

 

 

PS

いいじゃんの鈴木社長が、わたしが撮った神社やお寺さんの写真を添付してくださっています。わたしは、小学4年生くらいから写真を撮り、中・高校生時代に写真部だったりと写真を撮るのが好きなのです。

そして、数百年前の建物を撮影する場合は、その歴史の一部を撮影したいと言う欲求があります。令和の今から、百年後、二百年後、千年後の世界でもきちんと歴史的文化資料が残っていて、それを見ている未来の方々がいると思うと、過去、現在、未来と時間を考えてしまいます。

 

あと、今回の添付写真、ピントをボカシていますこと、お許しください。

 

 

 

古里尚丈(ふるさとなおたけ)

196153日生まれ。青森県出身。

1982年日本アニメーションに制作進行として入社。1985年スタジオ・ジブリ『天空の城ラピュタ』制作進行。1987年サンライズ入社『ミスター味っ子』『勇者シリーズ』等、制作進行・設定制作・制作デスク・APを務め『新世紀GPXサイバーフォーミュラSAGA』からプロデューサー就任。『星方武俠アウトロースター』『GEAR戦士電童』『出撃!マシンロボレスキュー』『舞-HiME』『舞-HiME』他、オリジナルアニメーションを14作企画制作。

20112月企画会社、株式会社おっどあいくりえいてぃぶを設立。『ファイ・ブレイン~神のパズル』や『クロスアンジュ 天使と竜の輪舞』で企画・プロデューサー。『少女☆歌劇 レヴュースタァライト』企画協力、『グレンダイザーU』制作統括として参加。現在、ゲーム等参加、新企画を準備中。

コメントを書く

このサイトはhCaptchaによって保護されており、hCaptchaプライバシーポリシーおよび利用規約が適用されます。

全てのコメントは、掲載前にモデレートされます

他の記事

第59回:『勇者エクスカイザーの面白さを知り「オリジナルアニメ命」の古里になりました…』
ふるさとP アニメ道

第59回:『勇者エクスカイザーの面白さを知り「オリジナルアニメ命」の古里になりました…』

わたし古里は、「オリジナルアニメ命」で生きております。   これは、「勇者エクスカイザー」に参加したことから始まりました。 あの頃のわたしは、オリジナルアニメの制作が当たり前であり普通のことでした。   改めてわたしの当時の作品歴です。 日本アニメーション時代は原作物2作「不思議の国のアリス」「超人ロック」です。オリジナルアニメ1作「ミームいろいろ夢の旅」。 スタジオジ...

もっと見る
第61回:『太陽の勇者ファイバード、シリーズ2作目の面白さと辛さと制作デスク!?』
ふるさとP アニメ道

第61回:『太陽の勇者ファイバード、シリーズ2作目の面白さと辛さと制作デスク!?』

勇者シリーズ2作目が「太陽の勇者ファイバード」になります。 放送は、1991年2月2日から全48話でした。   となると、企画そのものは「勇者エクスカイザー」の放送約1年前から動くことになります。   「勇者エクスカイザー」の放送が1990年2月3日ですが、放送とほぼ同じ頃に「勇者シリーズ第2作目」のメインロボットのデザインや新企画案が動き出します。 メインスタッフとして、...

もっと見る