記事: 第83回:番外編『11月16日日曜日「舞-乙HiME20周年記念同窓会」備忘録?後日談?』
第83回:番外編『11月16日日曜日「舞-乙HiME20周年記念同窓会」備忘録?後日談?』
「新世紀GPXサイバーフォーミュラSIN」の原稿をもう1週だけお休みして、次週復活します。
先日2025年11月16日日曜日15時「舞-乙HiME20周年記念同窓会」上映&声優トークショーのことを書きます。場所は、新宿ピカデリーでした。紀伊國屋書店の裏手ですね。アニメイトショップがなくなっていることを知らずにいたので、ちょっとびっくりしました。
いまは、ファミマになっているようです。と、言うことはわたし、紀伊國屋の裏手には随分と行ってなかったんだと再認識しました。
新宿ピカデリー、2階のグッズなどのコーナーに特別に「舞-乙HiME」商品棚が設置していました。当日だけの並びだったようです。
エックスで月曜日に行ったらすでになかったと書いてポストしている方がおりました。
教えてくださり、感謝。
わたしは、数枚写真を撮りました。
さらに、お客さんが誰もいないと嫌だなって思って、恐る恐る行ったのですが、きちんとお客さんがおりました。ホッとしました。
ケースのなかグッズを見終えてから、スタッフさん、声優さんがいる楽屋に行きました。
登壇する声優さんは、アリカ役菊地美香さん(以降美香ちゃん)、マシロ役のゆかなさん、ナオ役の南里侑香(以降、南里さん)さんの3名がおりました。
美香ちゃんは9月の「フィルムコンサート」ぶりです。ちなみに、美香ちゃんと書くのは、当時から美香ちゃんと呼んでいたからです。
ゆかなさんは、「クロスアンジュ~天使と竜の輪舞」ぶりです。ゆかなさんは、「出撃!マシンロボレスキュー」のときから、ゆかなさん呼びでしたね。
南里さんは、「宇宙をかける少女」ぶりでした。当時、南里さんは、南里ちゃんと呼ぶこともありました。ふと考えると、侑香さんって呼んだことなかったんです。
南里さん、随分ご無沙汰しています状態です。
しかし、3人とも変わらぬお姿にびっくりです。
この人たちは、時間が止まっているの?です。
美香ちゃんには、9月はかなりバタバタしていたのでお願い出来ないことがありました。
実は、今回17~18年ぶりに、美香ちゃんに「舞-乙HiME~Zwei」のポスターにサインを書いてもらいました。これ、なんと不思議なことに、ニナ(小清水亜美)とマシロ(ゆかな)のサインはすでに入っているのです。
「なんでわたし書いていないの?」と質問する美香ちゃん。
どうしてなのか、わたしも全く覚えていないんです。
多分タイミング的に、美香ちゃんがお休みだったんだろうとは思うのですが、答えは闇の中です。
サインを書いておりましたら、南里さんが、「ナオがいる、わたしもサインする」と言ってくださったのです。1枚のポスターにナオの顔の横にサインを書いてくれました。
もう1枚のポスターは、アリカとマシロのふたりだけのイラストなので、美香ちゃんが足してくれました。ゆかなさんが、「なんでだろうね」と、考えてくれたのですが、やはり思い出せないわけです。
それくらい時間が経っているんです。
そんな楽屋でした。
開始時間も近づいてきて、打ち合わせも始まります。
立ち位置の確認、時間配分の確認です。
わたし、声優さんのトーク部分はみんなに丸投げするから、と話したら、美香ちゃんが「フィルムコンサートのときに本当に丸投げしたんだよ!」と、突っ込みしてくれました。
ありがとう。マジに「貴方がたはお話が上手だから投げた」と言うのですが、ブーイングの美香ちゃんです。
実際、アリカ、マシロ、ナオの3人で話すのですから、絶対に面白くなるんですよ。
わたしは始まる前から確信していました。
わたしは、ど頭のアナウンス兼任、司会兼任、でその昔企画制作プロデューサーやってましたと言う肩書きで登壇となります。
初めてトークショーが始まる前のアナウンスをしました。
声優さんが3人もいるんですよ。それもそばにいるんですよ。話すプロの3人に見られながら、原稿を読む姿ってトホホです。
このアナウンス、わたし本当に緊張していたようで、声がかすれていました。
思い出すと、電車に乗って新宿に近づくにつれ緊張している気がすると思っていました。
9月のフィルムコンサートは、まったく緊張はしていないのに、何故?
そこで考えたのが、ド頭のアナウンスです。このアナウンスは精神的に地味に響いていたようです。緊張して喉を絞めていたんだと思います。
終わってホッとしつつ、舞台に出ました。
皆さんの暖かい拍手に、気持ちを切り替えることができました。
とにかく会場に来てくださったお客さんに楽しかった、来て良かったと思って帰ってもらいたいと考えました。
さあ、トークタイムです。
美香ちゃん、ゆかなさん、南里さんに登場してもらいました。
ここから、面白トークの炸裂です。
南里さんの自己紹介「結城奈緒役の南里侑香です」と。
ネタの提供ありがとうございます、から始まりました。
ほんわかした南里さんが、美香ちゃんにツッコミを受けて「あれ?」と表情をしてから、間違ったことに気が付き言い直しとなりました。
9月のフィルムコンサートのトークタイムと違って、わたしのこころにグサグサっと刺さることはなかったので、色々な意味で安心して進めることができました。
ラスト近くで、決め台詞を言ってもらいました。
南里さんには、ナオが言うかも知れないと言うニュアンスのセリフ込みの「マテリアライズ」です。
ゆかなさんのマシロは「マテリアライズ」はありませんので、アリカへの認証のセリフ言ってもらいました。
そして、美香ちゃんアリカには、マシロのセリフを受けての「マテリアライズ」となりました。詳細は是非、特典映像として収録した動画を観て欲しいと思います。
あとエックスを見ておりましたら、すごくうまくまとめてトークショーの内容をポストしている方がいました。わたし、それを読みつつ確かにそうだった!と思ったことは内緒です。
ちなみに、昨年2024年11月におこなった「舞-HiME」の上映&声優さんのトークも収録したので、これも、特典映像になっています。昼回、夜回のどっちだったか?忘れました。
美香ちゃんも話したように、CDドラマのアフレコは次の日にセッティングされています。
つまり、月曜日に無事にアフレコを終えました。
アリカ、ニナ、マシロの物語です。
「舞-乙HiME~Zwei」のあとの話から始まり、回想としてガルデローベ時代のお話になります。1枚でニ度美味しい、そんなCDドラマになりました。
これも、是非是非聞いて欲しい一品です。
シナリオは新人ライターさんに書いてもらったのですが、とても良いシナリオでした。
シリーズ構成・シナリオライターの吉野(弘幸)さんのチェックも受けて、仕上げました。
音響監督は、「舞-HiME」ではアリッサ役の宮村優子さん。当時、ゲーム「舞-HiME運命の系統樹」の音響監督とやってくださいました。さらに、CDドラマ「舞-HiME★DESTINY龍の巫女」の音響監督もやってもらっています。「舞-乙HiME」はやっていませんが、「舞-HiME」シリーズのことは知っている方なので頼りになります。
スタッフも、声優さんも収録スタジオも同じで、当時を彷彿させるメンツなので、とても不思議な感覚の1日でした。
17~18年経った現在でも、3人はするっとアリカ、ニナ、マシロに戻れるんだなぁと感心しましたし、さすがプロだ!キャラが入っているなって思いました。
さて、すべての作業が終わったあと収録スタジオの周りを懐かしみつつ散歩するわたし。
何度も食べた美味しい「たい焼き屋」さんが残っていたので嬉しかったですね。
当時、ここで中原さんや美香ちゃんたちとご飯食べたなってお店の前を通りながら、大江戸線に乗りつつ事務所に戻りました。
リアルイベントは、これで一段落しました。
昨年11月から始まった「舞-HiME&舞-乙HiME」20周年にまつわるリアルイベント。
さらにグッズやCD-BOX、BD-BOXなどまだ色々動いています。
ステージでも美香ちゃんたちが話した25周年に何かやれたら、わたしその頃69歳なので、こっそりと舞台を観に行けるかも知れません。
では、30周年は?
さてさて、それまで元気でいたいものです……ね。

古里尚丈(ふるさとなおたけ)
1961年5月3日生まれ。青森県出身。
1982年日本アニメーションに制作進行として入社。1985年スタジオ・ジブリ『天空の城ラピュタ』制作進行。1987年サンライズ入社『ミスター味っ子』『勇者シリーズ』等、制作進行・設定制作・制作デスク・APを務め『新世紀GPXサイバーフォーミュラSAGA』からプロデューサー就任。『星方武俠アウトロースター』『GEAR戦士電童』『出撃!マシンロボレスキュー』『舞-HiME』『舞-乙HiME』他、オリジナルアニメーションを14作企画制作。
2011年2月企画会社、株式会社おっどあいくりえいてぃぶを設立。『ファイ・ブレイン~神のパズル』や『クロスアンジュ 天使と竜の輪舞』で企画・プロデューサー。『少女☆歌劇 レヴュースタァライト』企画協力、『グレンダイザーU』アソシエイトプロデューサーとして参加。現在、漫画原作、新企画を準備中。



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